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10.09.29 シンガポールGPを終えて

木曜日にシンガポール日本人学校小学部クレメンティ校にお邪魔する機会がありました。僕、体育館の壇上にひとりで立って話をするなんてのは初めてだったんで照れくさかったですけど、みんなからめっちゃ元気をもらいました。


シンガポールGPはF1カレンダーで唯一のナイトレースですが、僕はGP2のカタールでナイトレースを走っているし、去年のアブダビGPも最後は夜だったので、夜走るということはそこまで気にしていませんでした。コース自体は金曜日のフリー走行前に雨が降って、ウエット路面で覚えないといけませんでしたが、フリー走行1回目の間に普通に慣れることができました。

ただ2回目のナイトセッションでは、路面がまだ濡れていたこともあって、プライムタイヤの走行ではちょっと変にタイヤを痛めた部分もあったし、さらにタイヤが悪い状態ではどこを走ってもグリップをしないという状態で、セットアップが難しかった。夜3時までミーティングをして、土曜日に向けてかなりセッティングを変えることにしました。

 

ただ、土曜日のフリー走行でもフロントウイングやダンパーなど比較したんですが、あまりうまくいかずに、ちょっとはまりそうだったんです。オプションのウオームアップも悪くて、1周目ではなく2周目でタイムが出てるという状況で、セッションの後、何が問題かエンジニアと解析した結果、根本的に考え方が間違っていたから、予選に向けてかなりセッティングを変えたんです。

 

だから、予選が始まったとき、本当に大丈夫かちょっと不安なところもあったんですけど、第1セッションで効果を確認できて、第2セッションでまとめ切れたのが良かったです。あの第2セッションのラップはほぼ完璧だったと思います。ただ第3セッション入りまでは期待していませんでした。シーズンの始めなら、こういうコースだとQ1で落ちているくらいのクルマだと思うけど、結果的に残り5戦でここまでクルマを仕上げられたということはすごくポジティブなことだし、チームも自信を持っていいと思います。

 

 

決勝はスタートでホイールスピンが多くて、ひとつポジションを落としましたが、その後のペースは良かったし、セーフティーカー中にタイヤ交換をせずにコー スに残った戦略も正しかったと思います。ただ、想像以上にシューマッハーが遅くて、その戦略が狂ってしまいました。なんとかチャンスを見つけて抜きましたが、その時点ですでにタイヤ交換を終えているスーティルにかなり迫られていて、とにかくタイムを稼いで逃げないといけないという、一番レース展開的にはつらいパターンになっていて、ターン18でリヤタイヤをロックして曲がりきれずバリアに当たりました。

 

クラッシュは僕の責任です。20周近くシューマッハーの後ろ走っていたときに、思っていたよりもタイヤが壊れていたんで、もしかしたら、もうちょっと待ってからプッシュしてみないといけなかったかもしれません。それは反省しています。ただ、残りが30周しかなかったので、毎周コンマ5秒くらい稼がないといけなかった。ただ、ポイントを獲りに行くためだったんで後悔はしていません。

 

残念ながらポイントは獲れませんでしたが、クルマのパフォーマンスについてはすごく手応えを感じています。もちろんアップデートの効果もありましたが、クルマを理解しつつあるということも大きい。次の鈴鹿は、もともとこのコースよりクルマの相性がいいですから、攻められるクルマで予選を前からスタートできれば、自然といいレース展開になると思います。

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