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10.07.27 ドイツGPを終えて

ホッケンハイムはTDPのドライバーとしてヨーロッパに来てから、フォーミュラ・ルノー、ユーロF3、GP2とこれまで戦ってきた全部のカテゴリーで走ってるんです。だから今年のF1のカレンダーのなかで一番知っているサーキットなんですけど、でも、日本人なのに一番走り込んでるサーキットがホッケンハイムってどうなんでしょう(苦笑)。


 今回もクルマにいろいろアップデートのパーツが入っているので、結構な量の走行プログラムを予定していたんですけど、午前中がウエットの路面だったので、路面が乾きはじめた午後のセッションでは、真っ先にドライタイヤでコースインしたんですけど、思った以上に路面が濡れていましたね。ヘアピンのターン6で、いきなりコースオフしそうになりました(苦笑)。このターン6は今回再舗装されていたんですけど、路面が乾いてもブレーキングはカギでしたね。
 その後はずっとドライだったので、クルマのデータ獲りをしながらタイヤの比較もしました。僕はあまり燃料を積んだ状態で走ることはなかったんですけど、それなりにいいデータが獲れていました。うまくセットアップをあわせてタイムを稼ぐことができれば、いいところには行けるかなと感じてはいました。

予選は第1セッションと第2セッションの前半まではいい流れだったんですけどね。2回目のアタックに出るためコースインしたときにトラフィックにあって、かなりスローダウンをしなければいけなくて、タイヤの温度が冷えたままアタックに入るしかなかった。もし普通に走っていたらあとコンマ1秒は上がっていただろうから第3セッションに行けてたはず。
決勝は、1周目になんとかポジションを上げようと思ってオプションタイヤでスタートして、狙っていたとおりふたつポジションをあげることができました。ピットストップの後、シューマッハーを抜こうとしたんですけど、ストレート勝負になると離されてしまって抜けませんでした。ペトロフがピットアウトしてきたとき、周回遅れのクルマがまわりにいて、うまく直線を立ち上がることができなかった。目の前に周回遅れにひっかかっているシューマッハーもいたし、ちょっと行き場がなくなった感じでした。

ポイントを逃したのは残念ですけど、メルセデスとウイリアムズの間に割って入っているし、クルマの成長は見えている。ただクルマの特性上、こういう直線のあるコースでは抜きにくいということはあるので、レースとしては強い部分は出せなかったですけれど、シーズンの最初の頃に比べたら状況は遙かにいい。こんなに少ない予算で、予選ではQ3が狙えたり、決勝では入賞争いができるまでパフォーマンスを持ってきている。ここに来るまでクルマがサーキットにあっていないと思っていたので、そういう意味ではこのパフォーマンスが出せたのは今後の自信になりました。

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