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10.06.29 ヨーロッパGPを終えて

最終コーナーでブエミを抜いたとき、実はあれが最終ラップって知らなかったんです。まだあと、1~2周はあるだろうと思っていたんですけど、そうしたらピットウォールでチームのみんながすごい勢いで手を振っていたので、あ、もう終わりなんやと (笑)。


決勝ではペドロと戦略を分けて、僕は硬い方のプライムタイヤでスタートして、できるだけ長く走って、路面がよくなるレース終盤に柔らかい方のスーパーソフトに履き替える作戦にしました。正直、あそこまで行けるとは思っていませんでしたけれども。

GP2 のレースを見ていても、ここはクラッシュとかが多くて、セーフティーカーも出ているので、F1でもセーフティーカーが出る可能性もあるから、とにかく最後ま で生き残って、タイヤをうまく使えれば全然チャンスはあるなと思っていました。ただ、オーバーテイクが難しいので、どういうレースになるかは分からなかっ たんですけど、とにかく最後まで生き残っていいレースをしたいと心がけていたんです。

セーフティーカーが入った時に、まわりがすごい勢いで迫ってきたんですけど、表示されているFIAからの指示を守らないといけないと思って、そのペースで走りながら、念のためにエンジニアにも無線で「これは守らないといけないよね」と確認はしていました。

3番手を走っているときのペースは、正直自分でも驚いています。とにかく周りのペースにまどわされずに自分のペースでタイヤをマネージメントして、オーバードライブしないように気をつけていました。毎ラップどんどん速くなっていくので、去年トヨタでレースをしたアブダビを思い出しました。

途中、前で周回遅れの2台がバトルしていて全然譲ってくれないし、目の前でぶつかるし、僕も巻き添えで追突しそうになりました。あのときが一番ドキっとしましたね。


53 周目のピットインは、正しい判断だったと思います。もしかしたらもっと早く入って抜きにいく方向でもよかったかもしれないですけど、それは終わってからの ことなんで。アロンソはあそこで抜こうと思っていたんですけど、いまいちスピードが伸びなくて、ストレートエンドで思っていたほど近づけなかったんです。 ただ、彼のブレーキングがすごく早いのは分かっていたので、飛び込んだら最初はドアを締めてきたんですけど、うまく抜けました。ブエミも最終コーナーで 狙っていました。とにかく最終的に抜けたのはよかったですね。


予選があんな結果だったし、僕はレースは週末通しての評価だと思っているので決して満点ではないです。ただ、順位よりも今回はレースでうまくタイヤを使え たというのがうれしい。F1のタイヤは使い方はすごくむずかしくて、また違うコースにいくと違う使い方がある。だからこれからのレースでも僕たちは何がで きるかを探して、それをきちん実行できれば、もっとチャンスがあると思います。

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