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10.12.13 2011年シーズンに向けて

ピレリのタイヤテストの後、オフのつもりで日本に帰ってきたんですけど、おかげさまでいろいろ仕事があって、まだ1日も休めてないんです(苦笑)。トヨタ モータースポーツフェスティバルの後、フェラーリワールドのオープニングに招待されて日帰りでアブダビに行ったり、オートスポーツアワードに出席するためにイギリスを1泊で訪れたりと、結構ハードなスケジュールで過ごしています。


この時期は2011年に向けた抱負をよく尋ねられます。僕自身は絶対開幕戦からポイントを獲って選手権を戦うんだと思っています。クルマはレギュレーションが結構変わりますけど、2010年よりはいい状態でスタートできるのではと期待しています。

この間のアブダビのテストで、初めてピレリタイヤで走ったんですが、第一印象は思っていたよりも悪くないと思いました。全体的にはグリップが低いけれども、これだけ準備期間が短かったので、チームも僕ももしかしたら2,3周しか走れないんじゃないかとか思っていたんですけど、タイム的にもタイヤの持ちも悪くなかったです。テストではソフトとミディアムの2種類を試しました。もともとアブダビはタイヤの差が出にくいコースなので、コンパウンドの違いをそこまで感じませんでしたが、大きな問題もなくそれなりの比較も出来たので、テストが終わった時にピレリ陣営に対して「よくやったね」と伝えました。

 

ただタイヤはこれからまだ改良されていくと思います。それに実際のテストの路面状況はブリヂストンとピレリでメーカーが違うとはいえ、前の週にアブダビ GPがあって、さらに若手テストで2日間走り込んだことで、たっぷりとゴムがのっていた。実際のレースの週末であそこまでゴムがのった路面で走ることはない。だからテストで集めたデータをしっかりと検証して2011年のクルマを準備して2月から始まるテストに備えたいですね。

 

このピレリのタイヤテストが、僕が1年間戦ったザウバーC29の走り収めでしたが、『お疲れ様でした』と言ってあげたいですね。とってもわがままなクルマで、最初は機嫌をとるのが大変でしたけれども(笑)。正直に言うと2010年はすごく長い1年でした。冬のテストでは好感触だったのが、いきなり初戦ですごく苦労して、シーズン序盤はかなりキツかった。とくに今はシーズン中のテストが禁止されているので、ああいう状況から復活するのはかなり難しい。でもトルコでポイントを獲ることができて、それから中盤戦以降はチームの中の空気が変わった。序盤と温度差がかなりあったのでびっくりしました。全体的にはたくさんのアップ・ダウンがありましたが、いいシーズンでした。C29も本当は恥ずかしがり屋さんだっただけかもしれないですね。

 

2011年はチームを引っ張る立場になりますが、2年目でこういう役をもらうことはあまりないので、もちろん光栄だと感じていますが、僕自身本当の勝負は2011年だと思っています。年間20戦になりますし、長い1年になりそうです。とにかくひとつもミスをしないで、序盤からポイントを獲ってチームのためにしっかり仕事ができればなと思います。

 

2010年は『可夢偉のレースを見て感動した』といろいろな方から声をかけられたんです。それがびっくりだったし、本当にうれしかった。2011年もいいレースをして、もっとモータースポーツを盛り上げたいと思います。みなさま本当に応援ありがとうございました。そして2011年もよろしくお願いいたします。

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